調査その後の検証


 2011年9月頃から2012年5月にかけて、これまで発行されたカルビー野球チップス選手の調査を行った。その結果、1973年から2011年まで、カードに登場した選手の総数は、1312名として一応の集計を終えた。しかし、判断に迷うものもあり、また、さらに、このカードは該当するかもと、弟と相談したり、考えたりするものがいくつか出てきた。
 ここでは、それらをピックアップし、改めて検証することにした。また、この場で決定したカードは、随時資料に反映させていくものとする。

1〜7 1976年のチームカード
 1976年には、チームの主力選手を紹介したカードが発行されている。ロッテを除く11球団があるが、この中には、初めて登場する選手も少なくない。さらに言えば、このカードに登場した選手を認めると、このカード自体がファーストカード及びチームで最初に発行されたカードになる選手も多くなる。で、私が下した結論は“ノー”。登場選手数は、なるべく増やしたいとは思うが、顔写真、背番号と選手名までが表記されていても、このカードはチームを紹介したものという判断をして、除外することとした。
一応、このカードに載っていて、他のカードが無い選手は記しておこうと思う。
                          (チームは登場順)

阪急   中沢伸二捕手(後に、78年のbネし(阪急)を認定) 
南海   中山孝一投手               
日ハム  大沢啓二監督(後に、76年 bT97(日ハム)を認定)
     高橋博士捕手              
     後藤和昭内野手              
     内田順三外野手              
     上垣内誠外野手(既に、74年 bQ01(広島)を認定)
            (後に、76年 bT97(日ハム)を認定)
     中原全敏内野手(後に、76年 bT97(日ハム)を認定)
太平洋  江田孝コーチ
     玉井伸博投手(既に、74年 bP66(巨人)を認定)
     古賀正明投手
     西沢正次捕手(既に、73年 bQ92(広島)を認定)
     広瀬宰内野手(既に、73年 bQ34(中日)を認定)
近鉄   太田幸司投手
     阿部成宏外野手
巨人   なし
阪神   なし
大洋   秋山登監督(後に、76年 bV18(大洋)を認定)
     間柴茂有投手(既に、82年 bP36(日ハム)を認定)
ヤクルト 西井哲夫投手
中日   なし
広島   なし

上段左から
76年 bS00 阪急ブレーブス
76年 bS10 南海ホークス
76年 bS42 日本ハムファイターズ
76年 bS64 近鉄バファローズ
下段左から
76年 bS55 太平洋クラブライオンズ
76年 bS30 大洋ホエールズ
76年 bS39 ヤクルトスワローズ

8&9 タイトルカード
 1と同様に、こちらも、対象からは外した。これを認めると、村田兆治はファーストカードということになるのだが、やはり、選手名鑑で使用するような写真だし、1985年のカードがファーストカードだろう。だからこれを認めなくてもいいかなと。セリーグも同様。

左から
76年 bS04 パ・リーグ表彰選手
76年 bS20 セ・リーグ表彰選手

10 秋山登(大洋)
 これは、認めることにした。なぜなら、表には秋山監督の表記あり。写真は、手前の長嶋監督に隠れてしまってよく見えないものの、少し写っている。また、裏面にも秋山監督と表記されている。まぁ、要は私の調査が不十分だったということで。よって、大洋・横浜のカードは、プラス1とする。

75年 bV18

11 金田留広(ロッテ)
 このカードは、最後まで判断に迷った。なぜなら、まず、写真が白黒。また、その写真の内容が表彰式のもの。それから、ロッテ選手のカード化は、1985年が最初ということに矛盾してしまう。でも、表の表記はフルネームだし、(ロッテ)って書いてある。写真も、十分に本人と分かるものである。よって、ロッテの選手に加えることにした。当然、金田留広にとってはファーストカード。

77年 不世出の英雄 bX4

12 金田正一(ロッテ)
 残念だが、これは該当せずということにした。写真を見ると、明らかに金田監督と長嶋監督のツーショット。しかし、カードの表も裏も表記なし。悩むなぁ。

77年 bP45

13 中沢伸二(阪急)
 日本シリーズの一場面。裏面には、中沢捕手の表記があるので、認定することにした。78年のカードは、全部のカードがセリーグかと思っていたが、パリーグの選手も、セリーグの選手カードにちょこっと載ったりする形で発行されていた。

78年 「阪急のお株を奪うような…」

14 辻佳紀(阪神)
 このカードが発行されたのは76年なので、阪神のヘッドコーチの時である。よく考えてみたら、ファーストカードが75年に出ていることは既に調査済みであるので、このカードは、別に審査しなくてもよいだろう。

76年 bP233

15 杉浦忠(南海)
 判断に迷った理由は、杉浦の球団が書いてないこと。カードは、立教大学時代のものが使用されており、杉浦は、後に南海に入団。しかし、表面にも、裏面にも球団の記載がなく、これは、該当せずという判断にした。ただし、タイトルの項目では、参考カードということで、掲載することにした(投手成績の項目参照)

74年 bS99

16 大沢啓二監督、三浦政基、上垣内誠、中原全敏(いずれも日ハム)
 はっきりいって、見逃していた。見つけた場所は、小田原のカードショップ。私は、もともと、このカードを所持していたのだが、表面のキャプションに薄く小さい字で6名(1監督及び5選手)に気づかなかった。このカードは、認めることにした。
 大沢監督、三浦投手、中原選手の3名は、ファーストカード。また、上垣内選手は、日ハム移籍後最初のカードとして総数に加えることにした。

76年 bT97

17 片岡新之介(阪神)
 判断に迷ったカード。裏面には、片岡の文字は一切なく、「ホームで死守する男」と記載されているのみ。しかし、そのホームを死守しているのは、明らかに片岡だし、このカードは、片岡の阪神移籍後最初のカードとすることにした。

77年 脅威の破壊力・200発打線 bR1

◆今後
 これからも、認定に微妙なものは出てくるだろう。15枚のカードを審査した(2012.7月末現在)が、秋山登、金田留広、中沢伸二の3名を加えることにした。
 その後も、調査は進み、以後3名をファーストカード、2名を移籍後最初のカードとして総数に加えた(2012.10.21)。



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