1979年版を考察

◆1979年
 78年に引き続いて、通し番号が無い。が、全貌は把握できているようだ。なぜなら、この年のシリーズは、ファン投票形式でカードが決まっているようで、4月、5月、4〜6月、7月、8月、10月の6回分は人気投票。その後、タイトルホルダー、日本シリーズとタイトルが付けられたものが発行されている。それと、シーズン開始直後には、そのファン投票を呼び掛けるシーズン開始版が発行されている。
 発行されるカードは、ファンの人気投票で決められるので、ある意味公平なものであるといえる(もっとも、集計数を操作していなければということを前提に話を進めている…)。
順に見ていこう。
 

◆球団別選手数調査
 @巨人  (62枚)16.06%   @阪急  (31枚)08.03%
 A阪神  (56枚)14.51%   A近鉄  (25枚)
06.48%
 B広島  (50枚)12.95%   B西武  (24枚)
06.22%
 C中日  (49枚)12.69%   C日ハム (19枚)
04.92%
 D大洋  (30枚)07.77%   D南海  ( 7枚)
01.81%
 Eヤクルト(29枚)07.51%   ○混合  ( 4枚)01.04%

 円グラフ1「球団別選手数調査」

◆1979年のカードは?

シーズン開始版

左から
長崎慶一(大洋)
デーブ・ヒルトン(ヤクルト)
村上之宏(南海)

4月人気投票版

左から
水谷実雄(広島) 4月 スターベスト40 第39位
田尾安志(中日) 4月 スターベスト40 第26位
富田勝(日ハム) 4月 スターベスト40 第39位

5月人気投票版

左から
若菜嘉晴(阪神)5月 スターベスト40 第17位
木俣達彦(中日)5月 スターベスト40 第39位
王天上(南海)5月 スターベスト40 選外

4月〜6月人気投票版

左から
島谷金二(阪急)パ・三塁手部門 1位
小林繁(阪神)セ・投手部門 1位
王貞治(巨人)セ・一塁手部門 1位(裏面)

7月人気投票版

左から
鈴木啓示(近鉄)7月 スターベスト40 第25位
星野仙一(中日)7月 スターベスト40 第28位
掛布雅之(阪神)7月 スターベスト40 第1位(裏面)

8月人気投票版

左から
張本勲(巨人) 8月 スターベスト40 第27位 
松岡弘(ヤクルト)8月 スターベスト40 第39位
小松辰雄(中日)8月 スターベスト40 第7位

10月人気投票版

左から
田淵幸一(西武) 10月 スターベスト40 第14位
江本孟紀(阪神) 10月 スターベスト40 第23位
若松勉(ヤクルト)10月 スターベスト40 第25位(裏面)

タイトルホルダー
 写真右下にトロフィーの絵が添えられている。

左から
藤沢公也(中日)“最優秀新人”
掛布雅之(阪神)“本塁打王、ベストナイン、ダイヤモンドグラブ賞”
C・マニエル(近鉄)“パMVP、本塁打王、ベストナイン”

タイトルは2種類
 裏面に、「※このカードはホームランカードではありません。」と記載されたものとされていないものがある。
 見かけは変わらない
左から
79年 小林繁(阪神) タイトルホルダー 記載なし
     同上              記載あり


記載なし                 記載あり

日本シリーズ版
 近鉄と、広島の選手でのみ構成されているシリーズ。

左から
平野光泰(近鉄)“してやったり猛牛ガッツマン”
梨田昌崇(近鉄)“反撃の長打”
C・マニエル(近鉄)“猛牛巧打! 勝ち越しタイムリー”(裏面)

◆1979年シーズンを振り返って
 年明け早々、小林繁と江川卓の交換トレードが発表される。ただし、江川は6月まで、登板自粛。一方小林は、阪神で大活躍。巨人戦には8勝0敗と完全にカモにした。
 セリーグは広島の優勝。パリーグは、近鉄の優勝。ヤクルトから移籍したC・マニエルが大活躍(移籍元のヤクルトは、最下位)。シーズン途中、ロッテ・八木沢の死球を受け、顎を骨折。復帰後は、アメリカンフットボーラーがかぶるようなフェイスマスクを付けて打席に立った。
 日本シリーズでは、広島・江夏が大活躍。“江夏の21球”は、このときに生まれた。

◆1979年版カード収集について
 欲しいカードはあと2枚。大野豊、山根のファーストカードである、「V2めざす赤ヘルナイン」。でも、難しいかな。
 
ヘンリー・ギャレット(広島)V2チャンピオン

 
高橋慶彦(広島)ホームランカードの表面と裏面(友人T氏 寄贈)

◆その他のトピックス
 1979年ファーストカードを追え
 1979年の景品
 
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