私が所有している”ハイナンバーシリーズ”の全て。桑田、吉村、チェックリストしかダブっていない。
1997年版を考察
◆1997年
カードは全部で289種類(通し番号は、bP〜237、このほかに、チェックリストがC−1〜10、このうち、C−1〜9は、1枚につき3種類あるので28種類ある。当たりカードは12種類だが、裏面にバージョンが異なるものがあったので、12×2=24種類)。
球団別数は、次の通り。
@巨人 (51枚)21.52%
A広島 (19枚) 8.02%
Bオリックス(18枚) 7.59%
Bヤクルト (18枚) 7.59%
Bダイエー (18枚) 7.59%
B日ハム (18枚) 7.59%
F阪神 (17枚) 7.14%
F中日 (17枚) 7.14%
F横浜 (17枚) 7.14%
F西武 (17枚) 7.14%
Jロッテ (15枚) 6.33%
K近鉄 (12枚) 5.06%
表は、チェックリスト、当たりカードを除いた237枚で作成。特筆すべきは、まず、第1弾(bP〜72)には、近鉄のカードが1枚もなかった。球団から許可でも下りなかったからなのか? (ちなみに、第1弾のチーム別数は、巨11、広7、オ、ヤ、ダ、日、神、中、横、西、ロ以上各6、近0 第2弾は、巨8、広、ヤ、ダ、オ、日以上各6、中、神、横、西以上各5、ロ4、近10 第3弾は、巨11、広、オ、ヤ、ダ、日、神、中、横、西以上各6、ロ5、近2)第2弾でチーム枚数10枚だった近鉄は、第3弾でまた失速。2枚しかカード化されなかった。
◆レイアウト
昨年までと異なり、四方の丸みがなくなり完全な形の長方形になった。
◆ハイナンバーシリーズ(bQ17〜237、C−10)
裏面のコメント、記録成績欄あたりを読むと、前半戦終了時に作成されたものだと分かる。この通称”ハイナンバーシリーズ”は、調べてみると、いろいろ不可解な事がある。
まず、人選21人。下記に97年にカード化されたジャイアンツ選手を表にまとめてみた。これによると、ハイナンバーシリーズでは、19人がカード化され、そのうちの2人は重複だということが分かる。また、レギュラークラス、エースクラスの選手のみかといえばそうではなく、代打、中継ぎといった、他チームでは、決してカード化されないような控え選手も含まれている。これは、週刊ベースボールマガジン社が発行しているカード(通称BBM)の影響ではないか? そもそも、これまでカルビーは、1軍レギュラークラス、エースクラス、及びルーキーで話題になるような選手しかカード化してこなかった。しかし、BBMは、全選手をカード化する。良いことか悪いことか、1軍に登場しないような選手でもカードされるのだ。選手には失礼だが、杉山、福王辺りはカード化されるのはどうかと思った。
次に、発売時期。”ハイナンバーシリーズ”は、第3弾の発売時期の後半に封入されていた。今回、このような発売方式があったということが分かったので、これまでもおそらく、シーズン後半のごく一部の時期にしか発売されないカードも同じようにあったと推測される。経験上、89、90、91年の後半は、お店にもほとんど置いていなかったし、その中にもショートプリントのものがあったとなると、今から集めるのは難しいね。インターネット、カードショップ等で高値で取引される理由が分かる。
123ハ 合
弾弾弾イ 計
斎藤 雅樹 ○○ ○ 3
清水 隆行 ○○○ 3
槙原 寛己 ○○ ○ 3
桑田 真澄 ○○○○ 4
元木 大介 ○ ○ 2
ガルベス ○ ○○ 3
後藤 孝志 ○ ○○ 3
清原 和博 ○○○○ 4
松井 秀喜 ○○○○ 4
仁志 敏久 ○○○○ 4
ヒルマン ○ 1
河野博文 ○ ○ 2
宮本 和知 ○ 1
広沢 克 ○○ 2
川相 昌弘 ○ 1
木田 優夫 ○ 1
長嶋 茂雄 A 2
岡島 秀樹 ○ 1
入来 祐作 ○ 1
杉山 直樹 ○ 1
石井 浩郎 A 2
吉村 禎章 ○ 1
福王 昭仁 ○ 1
三沢 興一 ○ 1
(登場順、Aは、2種類カード化されている)
まぁ、そもそも、ジャイアンツ選手だけで、しかも、ショートプリントという方法で、発売すれば人気もでるし、売れるんだろうと考えたのだろう。
◆当たりカード
当たりカードは、12球団のペットマーク。12球団だから12種類と思いきや、裏面のバージョンが2種類あるので、24種類となる。
チェックリスト
1973年にカルビー野球カードが発売されてから初めてチェックリストが封入された。
◆1997年シーズンを振り返って
自身2度目の浪人生活が早々決定。近くの大手食品メーカーで契約社員として働くことが3月末に決まった。希望は野球。しかし、私が応援していたヤクルトスワローズは開幕前から酷かった。予想はBクラス。最下位予想の評論家も何人もいた。理由は簡単。補強の失敗。1995年に大活躍したオマリーは、自由契約。巨人を退団した落合博満の獲得を期待していたが、日ハムに奪われた。やってきたのは広島を自由契約になった小早川毅彦。ピークを越えた選手の入団には疑問だった。
それと、新外国人ではホージー。オープン戦では全く打てない。開幕クリーンンアップどころか、1軍登録するかどうかといったことまで新聞に書かれていたっけ。
投手陣にも大きな衝撃が…。入団以来二桁勝利を記録し、前回の優勝時には大活躍した西村が、オープン戦終了後のトレードで、近鉄へ。代わりにやってきたのは吉井。年齢を考えると納得いくトレードではなかった。
開幕戦で予想が良い方に外れた。なんと、5番スタメンの小早川がジャイアンツのエース斎藤から3打席連続本塁打。シーズンの流れを決めた試合となった。解説者の山本浩二さんも、「小早川ってこんな選手だっけ?」ってコメントを残したのが印象的だった。期待薄のホージーが、シーズン中盤から明るいキャラも手伝ってチームを盛り上げたことも大きかった。本塁打王
投手では、伊藤智仁が抑えで頑張った。右バッターがのけぞって見送る球が、外角に決まって見逃し三振っていうパターンを何度も見せてくれた。
結局ヤクルトは、2年ぶりに優勝。日本シリーズも制して最高のシーズンとなった。私自身、9月には翌年からの就職が決まり、ひと安心。日本シリーズの第4戦を観戦したっけ。
◆1997年版カード収集について
自身の就職も決まらない状況でのカード購入は厳しかった。京都にいる弟が、第1弾からではあるが、ちょっと購入していたぐらい。第3弾は、割と揃ってはいたが、すべてではなかった。。結局、足りないものは、近年ばらで少しずつカードショップ等で購入していった。
大きな収穫は、2009年春、ハイナンバーシリーズ(bQ13〜237、C−10)が、セットで、しかも安価で手に入れられたこと。最後に残ったのは、bT7(松井)。これも、インターネットで600円で購入。2010年2月5日に、コンプリート。
ただし、チェックリストが1つのナンバーにつき3種類出ているので、全部で27種類あるのだが、それらは揃っていない。また、当たりカードも4枚しかなく、12枚(各球団1枚)が揃っていない。無理してそろえる必要もないが、よっぽど安かったら揃えようか。
◆その他のトピックス
1997年ファーストカードを追え
1997年の景品
1997年の出現カード数
1997年カルビードラゴンズベースボールカードセット
1997年のチェックリストについて
プロ野球カードを語るへ
トップページへ