2000年版を考察

◆2000年
 カードの種類が劇的に増えた。通常の通し番号があるカードに加えて、新たにニューフェイスカード、ベストナインカードなど、コレクターには嬉しい企画となった。もう、対象年齢は小学生以下ではなくなっていて、大人の野球ファン向けの感がある。
 
・2000年版に発行されたカードの種類
 @bP〜215(215枚)…bP97〜215は、オールスター戦に出場した選手で構成
 Aチェックカード C−1〜18(18枚)…西武、巨人、オリックス各6枚としてカウント
 Bタイトルカード T−1〜20(20枚) 
 Cスターカード S−1〜17(17枚)
 D99ベストナインカードB−1〜19(19枚)
 EニューフェイスカードN−1〜18(18枚)
 FONカードON−1〜18(18枚)

・球団別数は、次の通り。
 @巨人   (68枚)20.80%
 A西武   (29枚)
08.87%
 A中日   (29枚)08.87%
 Cオリックス(27枚)08.26%
 Dダイエー (24枚)07.34%
 D横浜   (24枚)
07.34%
 Dヤクルト (24枚)
07.34%
 G近鉄   (23枚)07.03%
 H日ハム  (21枚)
06.42%
 H広島   (21枚)06.42%
 J阪神   (20枚)06.12%
 Kロッテ  (17枚)
05.20%
 
 
 ONカード、スターカードなどの影響で、巨人のカードが全球団の5分の1を占めていた。逆に、ロッテは全部で17枚。ONカードが18枚だから、その数にも満たないという惨めな結果となっている。

◆第1弾カード
 このシリーズは、bPから71まで発行された(一般的に、72枚とかならば、区切れがいいのかなって思うんだけれど、なぜかこの年は71まで)。これまでと同様、昨シーズンのパ・リーグ優勝チームから昨シーズンの順位に従って、カードが発行されている。もう初版、2版とかは心配しなくてもいいだろう。
  
左から
bP 秋山幸二(ダイエー)              (裏面)
bQ 小久保裕紀(ダイエー)

◆ベストナインカード
 2000年のカルビーカードに新設されたシリーズ。これは、昨シーズンのベストナインに選出された選手をカード化したもの。bPから71までにカード化された選手で、こちらにもカード化された選手もいる(7名)。つまり、シリーズが増えると、同じ弾で重複してカード化されるケースが増えていく。裏面のコメントも異なっていて、カード制作への意欲が伝わってくる。自分としては、過去の年度別成績を並べているものはつまらない。やはり、制作者のコメントも読んでいて楽しいのだ。
   
左から
B−13 イチロー(オリックス)           (裏面)
B−14 小久保裕紀(ダイエー)

◆タイトルカード
 99年から、第1弾では、昨シーズンのタイトルホルダーのカード、第2弾以降で、チームの中心選手を選んでのスターカードという流れができたのか? で、この1弾では、全部で17枚発行されている。ホントは工藤公康も対象選手であったのだが、発行されなかった。この年に、ダイエーから巨人に移籍したため、写真が間に合わなかったのか? それとも、今はやりの大人の事情なのか?
 この年は、タイトル1つにつき、1枚のカード。だから、上原(巨人)は、新人王、最優秀防御率、最多勝、最多奪三振の4枚のカードが出ている。感心したのは、ここでも、裏面のコメントが全部異なっていること。

左から
T−3 上原浩治(巨人)
T−12 上原浩治(巨人)
T−14 上原浩治(巨人)
T−15 上原浩治(巨人)


T−3 上原浩治(巨人)(裏面)

◆ONカード
 サプライズ。73年のカードも手に入れたいなぁって思ったのはこの頃。復刻カードという形で、過去の名選手をカード化するのは大賛成。でも、やりすぎないで欲しい。第1弾では、長嶋、王各3枚ずつカード化された。

左から
ON−1 長嶋茂雄(巨人)(1973年 bP を復刻)
ON−2 王貞治(巨人)(1973年 bV を復刻)


左から
ON−1 長嶋茂雄(巨人) (裏面)
ON−2 王貞治(巨人) (裏面)

◆第1弾チェックカード
 第1弾のチェックカードはC−1〜6。連続写真復活。やっぱり、できるなら、毎回連続写真がいい。サイドスローとか、左の変則投球するような選手だってカード化してほしい。

左から
C−1〜6 松坂大輔(西武)

◆第2弾カード
 通し番号bV2から143までのシリーズ。2000シーズンの移籍選手はここで登場。

左から
bP18 工藤公康(巨人)
bP25 小宮山悟(横浜)
bP43 星野伸之(阪神)

◆ニューフェースカード
 2000年のカルビーカードに新設されたシリーズ。今シーズン新入団した選手で構成されているシリーズ。移籍選手は含まれていない。内訳は、外国人8名、日本人10名の計18名。このシリーズだけならば、普段球団別で枚数の少ない広島が2枚、横浜2枚と人選の結果がうれしい。

左から
bm−6 清水直行(ロッテ)
bm−8 前田忠節(近鉄)
bm−17 苫米地鉄人(広島)

◆ONカード 第2弾
 第2弾では、合計12枚発行されている(長嶋6枚、王6枚)。カルビーが、このまま何年もプロ野球チップスを発行し続ければ、K・Kコンビの桑田、清原とかが、カード化されると私としては嬉しい。出現率は、若干一般のカードより出にくかった感がある。

左から
bnN−7 長嶋茂雄(巨人)(1974年 bS33 を復刻)
bnN−13 長嶋茂雄(巨人)(1974年 bS49 を復刻)
bnN−17 長嶋茂雄(巨人)(1974年 bT03 を復刻)


bnN−12 王貞治(巨人)(1974年 bR を復刻)
bnN−14 王貞治(巨人)(1976年 bS23 を復刻)
bnN−18 王貞治(巨人)(1977年 bT3 を復刻)

◆タイトルカード
 本来なら第1弾でタイトルカードが発行されるのだが、移籍選手はどうやらカード化されるまでに時間がかかるらしい。この弾では、工藤選手が3枚タイトルカードとして発行された。なお、この3枚については、第3弾でも引き続き継続して発行された。

左から
T−18 工藤公康(巨人)
T−19 工藤公康(巨人)
T−20 工藤公康(巨人)

◆スターカード
 第2弾からは、スターカードが発行された。斬新なデザイン。選手の後ろに銀色の星が配置されている。このスターカードは第3弾でも引き続き発行された。
 
左から
S−2 松中信彦(ダイエー)            (裏面)
S−3 松坂大輔(西武)


左から
S−8 福留孝介(中日)
S−11 高橋尚成(巨人)
S−17 新庄剛志(阪神)

◆第2弾チェックカード
 第2弾のチェックカードはC−7〜12。昨シーズンの最多勝。

左から
C−7〜12 上原浩治(巨人)

◆第3弾カード
 このシリーズではbP44から215までの72枚が発行された。このうちの後半bP97から215までは、オールスターファン投票で選出された選手がカード化された。

左から
bP50 西口文也(西武)
bP57 小野晋吾(ロッテ)
bP61 金子誠 (日ハム)

  
左から
bQ12 二岡智宏(巨人)                 (裏面)
bP97 松坂大輔(西武)

◆第3弾チェックカード
 第3弾のチェックカードはC−13〜18。自分としては、C−13の写真が一番好き。バットを前に突き出し、左手で右肩にかかっているユニフォームを後ろにずらす姿は、一連のバッティングフォームの中には通常含まれない。

右から
C−13〜18 イチロー(オリックス)

◆2000年シーズンを振り返って
 セ・リーグは長嶋監督率いる巨人、パ・リーグは王監督率いるダイエーが優勝。日本シリーズはON対決となり大いに盛り上がった。偶然にも、この年のカードには、ONシリーズが発行されたが、そうした予想や期待が早くからあったのかもしれない。
 自分個人としては、ダイエー城島が、昨年度までバッテリーを組んでいた工藤から難しい球をすくい上げて本塁打にしたこと。若かりし斎藤和巳が直球勝負で巨人打線を抑えたことが印象に残っている。

◆2000年版カード収集について
 この年も、昨年同様きちんと箱買いしていったため早めにコンプリートは達成できた。それから、ON、ニューフェイスといったこれまでのカルビーにないシリーズが発行されたことで、翌年以降も、どんな企画が待っているのだろうって期待を持たせてくれた。
 連続写真を使ったチェックカードは、この年以降発行されていない。早い復活を望む。

                             (祝! コンプリート )

◆その他のトピックス
 2000年ファーストカードを追え
 2000年の景品
 2000年の出現カード数
 ONカードを考察する

 プロ野球カードを語るへ

 トップページへ


inserted by FC2 system