プロ野球カードを語る


参考文献

◆こどもポケット百科 プロ野球全記録 について

 私が、野球に興味を持つようになったきっかけは、なにもプロ野球カードだけではない。昭和53年から発売されている、プロ野球全記録(監修 宇佐美徹也)が私を目覚めさせた。
 監修は、宇佐美徹也。日本に大リーグ式のセーブ記録を導入したのは彼。プロ野球データの神様である。彼のデータの分析力は凄い。これが子供向け? とにかく、日本プロ野球のデータを調べ上げ、今読んでも面白いデータブック。
 南海、近鉄、阪急、クラウンと、現在は消滅した球団も載っている。表紙には、王貞治(巨人)を筆頭に、稲葉光男、山田久志、福本豊、加藤秀司(阪急)など、阪急の主力選手が写真で掲載されているし、野村克也(南海、ロッテ、西武)、江夏豊(阪神、南海、広島、日ハム、西武)といった、伝説の名選手が、この本では現役で紹介されている。
   昭和53年に発売された記念すべき第1号。

 2004年まで発売が続いた 

 残念ながら、2009年に宇佐美徹也氏は亡くなった。新聞で見たときは、残念な気持ちでいっぱいになったが、その扱いがあまり大きくないのには正直驚いた。
 私がこの本のシリーズのことで、野球ファンに伝えたいことはたくさんあるが、一番は、毎年号最終頁に書かれている”監修者のことば”である。
 最後に、昭和53年の”監修者のことば”の一部を掲載しておく。

「新聞の切り抜きをしたり、選手の記録を毎日カードにつけたり、いろんな率のだしかたを自分なりに工夫して作ってみたりするのが毎日たのしかった。プロ野球は極端にいえば数字の闘いである。一投一打から生まれる数字の積み重ねが、選手やチームの成績となってあらわれ、そのなかから話題となる多くの記録も生まれてくる。だからプロ野球をよりたのしむためには数字に親しみ、よりくわしくなるためには記録をよく知ることが第一だ。この本には、いままでにない多くの数字や記録が盛りこんである。少年時代にこんな本があったらいいな―――と思った本。きっと満足してもらえると思う」


◆12球団全選手百科名鑑(日本スポーツ出版社 1988〜2007)
            (廣済堂出版 2008〜)

 選手名鑑は1988年から毎年購入していった。当初は、自分の好きな球団の選手のみを確認するに過ぎなかったが、現在では、12球団全ての選手をチェックしている。
 野球場に行くときは、必ずこの選手名鑑を持って行った。だから、ボロボロの年は、球場に行くことが多かった年であるし、逆に奇麗な本の年には、あまり球場に足を運ばなかった年なのであろう。
 1988年版では、選手の住所までしっかり掲載さていたのには驚いた。当然、現在は記載なし。個人情報保護法以前のことである。
 最近は、表紙に、各球団1人ずつ、その年に活躍しそうな選手が証明写真を並べた感じで配置されている。
  2冊買った年もあったっけ


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