フリック・コレクション所蔵
『女と召使い』
製作年代 1667〜68年頃
技法 キャンバス、油彩
サイズ 90.2×78.7cm
鑑賞日 2009年 9月20日(現地)
鑑賞番号 28
絵画は、召使がポストから持ってきた手紙を女主人に手渡そうとしている場面。背景には、フェルメールの絵には珍しく、何も描かれていない。ただし、、背景を黒で塗りつぶした形跡がみられると解説されている。ダブリンにある『手紙を書く女と召使』も同じようなシチュエーションである。
『兵士と笑う女』
製作年代 1658〜59年頃
技法 キャンバス、油彩
サイズ 50.5×46cm
鑑賞日 2009年 9月20日(現地)
鑑賞番号 29
こちらの絵画は、女性と男性のペアが描かれている。何か交渉ごとをしているのであろうか? 女性の表情を見ると、なんだか困った様子でもなさそうだな。手に持っているものをよく見ると、ワイングラス。昼間っから、こうしてワインを飲みながら逢引といったところか。
フェルメールに限らず、オランダの室内絵画にはよくある題材。
『稽古の中断』
製作年代 1660〜61年頃
技法 キャンバス、油彩
サイズ 39.3×44.4cm
鑑賞日 2009年 9月20日(現地)
鑑賞番号 30
この絵画も、上の『兵士と笑う女』とシチュエーションが一緒。しかし、女性の表情は、幾分戸惑っているようにも見えるね。男性を見ると、何か強引に女性を誘っているようにも見えるのだが…。絵に出てくる鳥籠は、家庭の主婦に期待される貞節を暗示している。全体に損傷が大きいと解説されているのだが、私には、そうは見えなかった。背景に描かれている画中画は、片手にカードを持つキューピッド像で「真実の愛は、ただ一人のためにある」という寓意を表しているのだという。
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