ワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵
『手紙を書く女』
製作年代 1665〜66年頃
技法 キャンバス、油彩
サイズ 45×39.9cm
鑑賞日 2009年 9月24日(現地)
2011年12月25日(渋谷)
鑑賞番号 31
画中の若い女性は、手紙を書くのを休止して、こちらの方へと視線を向けている。フェルメールの作品で、モデルがこちら側を向いていて、鑑賞者と視線が合っているものは多くない。
解説書などで共通して述べられているのが、モデルの服装。この女性が身につけている黄色い上着は、他の作品のモデルも身につけていて、いくつかの作品に登場している。
手紙は誰宛に、何のために書いているのだろうか?
11年、渋谷で開催された「フェルメールからのラブレター展」にて来日。
『天秤を持つ女』
製作年代 1662〜65年頃
技法 キャンバス、油彩
サイズ 42.5×38cm
鑑賞日 2009年 9月24日(現地)
鑑賞番号 32
女性の日常生活にありがちな様子を描いた作品。タイトル通り、天秤を持っている。窓からの光に当たりながらの一般的なしぐさを描く作品は、フェルメールに多い。他の作品との違いは、テーブルの上に装飾品類が多く描かれているということ。おそらく、天秤で、真珠とか宝石の重さを量ろうとしているのであろう。
背景には、『最後の審判』が、描かれている。これは、人間が最後にはかりにかけられ、宝石やそのほかの装飾品と同じように天国と地獄に振り分けるといったことを絵画で表現したのであろうと解説されている。
『赤い帽子の女』
製作年代 1665〜66年頃
技法 パネル、油彩
サイズ 23.2×18.1cm
鑑賞日 2009年 9月24日(現地)
鑑賞番号 33
想像していたよりも、帽子の赤が、とても映えていて、遠くから見ても目立っているっていうのが第一印象。また、実物は、とっても小さかった。隣には、『フルートを持つ女』が、展示されていたが、そちらと同じ女性を描いているって解説されている。しかし、私には、同じ女性のようには見えないんだけど。さらに、エックス線解析による調査の結果、この作品は、ある男性肖像画を描いた後、塗りつぶして女性が描かれているってことが分かっている。フェルメールの真作か? 贋作か? って話題になると、必ずって言うほど最初に取り上げられる作品がこの『赤い帽子の女』である。『フルートを持つ女性』が、フェルメールに帰属している作品とするんであれば、こちらもそうなんじゃないの…って思う。
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