1992年版を考察

◆1992年タイガース版を考察
 92年の阪神タイガースの活躍を記念(祈念?)して作成されたカード。すべて阪神タイガースの選手のみで構成され、関西地区のみで発売されたシリーズ。発売時期も2つにわかれているようで、前半がbP〜36、後半がbR7〜72となっている。また、通番は、T1、T2…と、あたまにTが付けられている。

左から
a@T23 岡田彰布(阪神)
a@T45 仲田幸司(阪神)

◆u\記は?
 下の写真のように、bs25、bs64というようになっている。

左から
a@T25 新庄剛志(阪神)
a@T45 亀山努(阪神)

◆表面の写真は?
 通常の92年通常カルビー野球チップスと同じ写真が使用されているものがある。表面、裏面経歴、成績、文章は皆同じ。異なるのは番号のみ。
 特に、bs1〜11は、通常92年カードのbP61〜171のものが当てられている。それ以降も、使い回し写真は続く。
 
左から
bP61 亀山努(阪神)         (裏面)
bs1 亀山努(阪神)          (裏面)

裏面の上部を拡大すると

左から
bP61 亀山努(阪神)         (裏面)
bs1 亀山努(阪神)          (裏面)

◆表面のテンプレートは?
 bP〜18までは、テンプレートの色は、紫色。bP9〜72は、水色であるが、19〜36、37〜54、55〜72でわずかに色が変わる。

左から
bs1 亀山努(阪神)
bs19 新庄剛志(阪神)
bs37 オマリー(阪神)
bs55 八木裕(阪神)

◆bP〜bR6、bR7〜72の2つの発売時期


◆選手別数
亀山 bP、27、33、50、64、65、66(7枚)
新庄 bQ、19、25、48、67、68、69(7枚)
田村 bR、46(2枚)
中込 bS、32、35、49、63(5枚)
仲田 bT、17、45、59、60、71(6枚)
オマリー bU、12、37(3枚)
八木 bV、13、21、38、55、56(6枚)
真弓 bW、22、40、52(4枚)
岡田 bX、23、29、42、57(5枚)
猪俣 bP0、16、26、44、53、62(6枚)
パチョレック bP1、18、36、47、54、70(6枚)
和田 bP4、20、39、61、72(5枚)
野田 bP5、24、30、43、58(5枚)
葛西 bQ8、31、34、41(4枚)
野田、岡田、真弓 bT1(1枚)
合計72枚

◆92年とは
 この年の阪神の大躍進には目を見張るものがあった。投手陣ではラッキーゾーンが撤廃されたことにより、仲田・湯舟・中込・野田・葛西などの先発陣の安定感が増し、2年目の田村がストッパーとして定着。
 攻撃陣では新たにパチョレックが加入し、オマリーと共に阪神打線を牽引。さらには新人の久慈が長年ショートのレギュラーだった平田に代わり正遊撃手となった。
 中でもこの年を語る上で、はずすことが出来ないのが、亀新フィーバーである。亀山は開幕直後から1軍で起用され、派手なヘッドスライディングで大活躍。4月25日の中日戦では岡田に代わり代打として起用されたことは世代交代を強く印象付ける出来事となった。一方の新庄は負傷欠場のオマリーに代わり5月26日の大洋戦で起用され、その第一打席でいきなりホームランというド派手なデビューを飾り、その後1軍に定着。その後9月26日の広島戦で大野が投げたパームボールをサヨナラ本塁打。このことがきっかけとなり、大野はパームボールを封印したと言われている。
 9月11日に甲子園で迎えたヤクルトとの首位攻防戦、3−3の同点で迎えた9回裏2死1塁、カウントは2−3、打者八木は岡林の投球を力強く叩き、レフトスタンドに大飛球を放った。打球はいったんはスタンドインと判定され、八木はホームイン。サヨナラホームランのヒーローインタビューのお立ち台まで準備されていたが、野村監督の猛抗議によりスタンドインとされた打球はフェンス手前のラバー上部に当たってからスタンドに入ったとされ、結局エンタイトルツーベースとなり、結局後続が倒れ得点にはならず、この試合を勝つことが出来なかった(延長15回引き分け)。
 この事件? がきっかけとなり、ズルズルと失速し、最終的には巨人と同率の2位。この年のシーズンオフ、優勝を逃した原因となった打線のてこ入れのため、野田−松永(オリックス)のトレードが成立。松永は優勝請負人なんて呼ばれていたけど・・・。


◆さいごに
 地方限定商品は収集が困難。でも、2011年末現在で、残すは11枚となった。できればコンプしたいね。
 いま、関西地区だけで発売されるカルビー野球カードがあるとしたら、ガソリン代を惜しまず、当然買いに出かけるだろうね。
 2012年1月現在で、残り1枚。最後はbs21の八木。新庄や亀山といった人気のあるカードでは無いので、いずれ出てくるだろうと楽観しているのだが…。
 2012年11月、コンプリート完成。20年越しだね。


1992年版を考察へ

プロ野球カードを語るへ

トップページへ


inserted by FC2 system