プロ野球カードを語る


阪急ブレーブス
 南海・ダイエー・ソフトバンクと同様、発行された選手のカードは、全て所持していた。また、ファーストカードに関して2012年夏に水谷を入手したので終了。手に入れたカードの中で一番難関だったのは、米田(74年)だったかな。
 南海も阪急も、ともに88年に消滅、身売り。登場した選手は、南海33名に対し、阪急は27枚。南海より少ないのは、73年からずっと福本、山田が登場し続けていたからだろうか。

◆チーム名称の変遷
阪急軍(1936年 - 1946年)
阪急ベアーズ(1947年)
阪急ブレーブス(1947年 - 1988年)
オリックス・ブレーブス(1989年 - 1990年)
オリックス・ブルーウェーブ(1991年 - 2004年)
大阪近鉄バファローズ(2004年吸収合併)
オリックス・バファローズ(2005年 - 現在)

◆年代別考察とカード化された選手について
1973年(
福本豊長池徳二山田久志加藤秀司大熊忠義)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆1 福本豊
阪急(69F〜88)

2401試合 2543安打 208本塁打 884打点 1065盗塁 打率.291
盗塁王13回、最多安打4回、MVP1回、ベストナイン10回、ダイヤモンドグラブ賞12回
日本シリーズMVP1回、日本シリーズ優秀選手賞2回、日本シリーズ打撃賞1回、
日本シリーズ技能賞1回、オールスターMVP3回、オールスター17回、野球殿堂入り

▽日本プロ野球史上、たぶん今後破られることのない記録、通算盗塁1065個。盗塁王13回。最優秀選手賞も1回獲得している。記録をあげていったらきりがない。通算安打は2543本で歴代5位(衣笠と並んで)。とにかく、阪急の黄金時代の1番バッター。意外とホームランも多かった。
 サインは99年の阪神春季キャンプ中、安芸でもらった。野村監督の下でコーチ
をしていたときだった。


左から
73年 bW7(ファーストカード)
73年 bQ53

◆2 長池徳二
阪急(66@〜79)
1449試合 1390安打 338本塁打 969打点 98盗塁 打率.285
本塁打王3回、打点王3回、MVP2回、ベストナイン7回、オールスターMVP3回
日本シリーズ敢闘賞2回、パ・リーグプレーオフMVP1回、パ・リーグプレーオフ敢闘賞1回
オールスター9回

▽66年ドラフト1位で阪急入団。69年に二冠王(打点、本塁打)。野村克也選手の9年連続本塁打王を阻止。シーズンMVPを獲得。阪急黄金時代の4番打者として活躍。79年まで現役(最終年はコーチ兼任)。
 引退後は、阪急、西武、横浜、ロッテでコーチ。


左から
73年 bW8(ファーストカード)
73年 bQ50
73年 bR15

◆3 山田久志
阪急(69@〜88)
654試合 284勝 166敗 43S 防御率3.18
最多勝3回、最優秀防御率2回、最高勝率4回、MVP3回、ベストナイン5回、
ダイヤモンドグラブ賞5回、月間MVP3回、パ・リーグプレーオフMVP1回、
日本シリーズMVP1回、日本シリーズ敢闘賞1回、日本シリーズ最優秀投手賞1回、
オールスター13回、野球殿堂入り

▽「サブマリン投法」で活躍。67年西鉄ライオンズからドラフト11位で指名を受けるが拒否。69年ドラフト1位で阪急ブレーブスに入団。プロ入り後、サイドスローからアンダースローへと投法をかえ、大成功。
 MVP3回(1976年、1977年、1978年)で3年連続はイチローと、この山田のみ。
 中日の監督時代は可哀想な気がした。星野監督が「山田に託す」って言っておきながら、自分は、阪神の監督
になってしまい、…。


左から
73年 bW9(ファーストカード)
73年 bQ51

◆4 加藤秀司
阪急(69A〜82)−広島(83)−近鉄(84〜85)−巨人(86)−南海(87)
2028試合 2055安打 347本塁打 1268打点 136盗塁 打率.297
首位打者2回、打点王3回、最高出塁率3回、最多安打1回、MVP1回、ベストナイン5回
ダイヤモンドグラブ賞3回、オールスターMVP1回、月間MVP1回、
パ・リーグプレーオフ首位打者賞1回、オールスター11回、全球団から本塁打

▽2000本安打達成したときの相手投手のピッチャーが山田久志だったので、何か因縁めいたものを感じたが、同時に、私は嬉しかった(69年の阪急ドラフトの1位、2位は山田と加藤だった)。私は、86年のときの加藤が、居心地の悪そうに野球をやっているように思えた。翌年の2000本安打達成の瞬間は、ニッポン放送で聞いていた。
 入団時は、守備がダメでレギュラーには、程遠い存在だったようだが、当時の監督が目をつぶって、1軍で起用したとか。数年後には、守備でも力をつけ、ゴールデングラブ賞にも輝くなど、日本を代表する選手となっていった。
 現在は、スポーツアイで解説者として活躍中。


左から
73年 bX0(ファーストカード)
73年 bQ56

◆5 大熊忠義
阪急(64〜81)
1423試合 1073安打 101本塁打 412打点 63盗塁 打率.260
ダイヤモンドグラブ賞1回、日本シリーズ技能賞1回、パ・リーグプレーオフ技能賞1回
オールスター1回


左から
73年 bX1(ファーストカード)
73年 bQ52


1974年(米田哲也森本潔高井保弘水谷孝)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆6 米田哲也
阪急(56〜75)−阪神(75途〜76)−近鉄(77)
949試合 350勝 285敗 2S 防御率2.91
最多勝1回、最優秀防御率1回、最多奪三振1回、MVP1回、オールスター14回
パ・リーグプレーオフ優秀投手賞1回、野球殿堂入り、


74年 bP10(ファーストカード)

◆7 森本潔
阪急(63〜76)−中日(77〜79)
1450試合 1122安打 146本塁打 572打点 63盗塁 打率.248
ベストナイン1回、日本シリーズ打撃賞1回、オールスター2回


左から
74年 bR92(ファーストカード)
75年 bW22

◆8 高井保弘
阪急(64〜82)
1135試合 665安打 130本塁打 446打点 打率.269
ベストナイン1回、オールスターMVP1回、パ・リーグプレーオフ首位打者賞1回
オールスター1回、通算代打本塁打27本。シーズン最多代打本塁打6本


左から
74年 bR94(ファーストカード)
75年 bW14

◆9 水谷孝
阪急(67@〜75)−巨人(76)−阪急(77〜78)
199試合 53勝 27敗 1S 防御率3.17


75年 bS61(ファーストカード)

1975年(
竹村一義R・マルカーノ大橋穣B・ウイリアムス足立光宏)〜〜〜〜〜〜

◆10 竹村一義
大洋(68F〜73)−阪急(73途〜77)−阪神(77途)
172試合 30勝 23敗 0S 防御率3.77
最高勝率1回


75年 bW07(ファーストカード)

◆11 R・マルカーノ(ベネズエラ)
阪急(75〜82)−ヤクルト(83〜85)
1313試合 1418安打 232本塁打 817打点 60盗塁 打率.287
打点王1回 ベストナイン4回 ゴールデングラブ4回 オールスター5回
オールスターMVP1回


左から
75年 bX01(ファーストカード)
75年 bQ34
75年 bR41

◆12 大橋穣
東映(69@〜71)阪急(72〜82)
1372試合 739安打 96本塁打 311打点 87盗塁 打率.210
ベストナイン5回、ダイヤモンドグラブ賞7回、日本シリーズ打撃賞1回、オールスター3回


75年 bX05(ファーストカード)
75年 bQ81

◆13 B・ウイリアムス(アメリカ合衆国)
阪急(75〜80)
718試合 604安打 96本塁打 294打点 77盗塁 打率.258
ダイヤモンドグラブ賞2回、日本シリーズ優秀選手賞1回、オールスター1回


左から
75年 bW05(ファーストカード)
76年 bP183

◆14 足立光宏
阪急(59〜80)
676試合 187勝 153敗 3S 防御率2.91
MVP1回、ベストナイン1回、ダイヤモンドグラブ賞4回、日本シリーズ敢闘賞3回
日本シリーズ優秀選手賞1回、日本シリーズ最優秀投手賞2回、パ・リーグプレーオフ技能賞
パ・リーグプレーオフ優秀投手賞、オールスター6回


左から
75年 bQ55(ファーストカード)
76年 bX29

1976年(山口高志河村健一郎上田利治)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆15 山口高志
阪急(75@〜82)
195試合 50勝 43敗 44S 防御率3.18
新人王、最優秀救援投手1回、日本シリーズMVP1回、パ・リーグプレーオフ優秀投手賞1回
オールスター4回


76年 bR44(ファーストカード)

◆16 河村健一郎

阪急(72外〜82)
632試合 354安打 49本塁打 190打点 打率.267
オールスター1回

カードは◆15に掲載(ファーストカード)

◆17 上田利治
広島(59〜61)
121試合 56安打 2本塁打 17打点 5盗塁 打率.218
野球殿堂入り


左から
76年 bW65(ファーストカード)
76年 bP166

1977年 なし 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

1978年(中沢伸二)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆18 中沢伸二
阪急(65〜85)
1359試合 648安打 61本塁打 296打点 打率.225
ベストナイン2回、ダイヤモンドグラブ賞1回、日本シリーズ優秀選手賞1回


78年 「阪急のお株を奪うような…」(ファーストカード)

1979年(
島谷金二簑田浩二)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

◆19 島谷金二
中日(69H〜76)−阪急(77〜82)
1682試合 1514安打 229本塁打 781打点 72盗塁 打率.269
ベストナイン2回、ダイヤモンドグラブ賞4回、日本シリーズ猛打賞1回、
パ・リーグプレーオフ優秀選手賞1回、オールスター6回


左から
79年 君が選ぶスターは誰だ!(阪急移籍後最初のカード)
79年 4月〜6月集計



◆20 
簑田浩二
阪急(76A〜87)巨人(88〜90)
1420試合 1286安打 204本 678打点 250盗塁 打率.279
ジュニアオールスターゲームMVP:1回、ベストナイン3回、ダイヤモンドグラブ賞8回、オールスターゲームMVP2回、オールスターゲーム出場4回、オールスターゲーム・本盗 (史上初)、1000試合出場(史上253人目)、1000本安打、200本塁打(史上55人目)


左から
79年 君が選ぶスターは誰だ!(ファーストカード)
79年 似顔絵
79年 4月〜6月集計


カードで見る球団史
プロ野球カードを語るへ

トップページへ


inserted by FC2 system