プロ野球カードを語る

東京ヤクルトスワローズ

 1


80年(
尾花高夫スコット)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 前年の最下位から2位に躍進。個人打撃成績では、若松、杉浦、大杉がそれぞれ2位、6位、8位を記録。投手部門では、松岡、梶間、鈴木、尾花が防御率1位、5位、7位、8位をそれぞれ記録した。

◆24 尾花高夫
ヤクルト(78〜91)
425試合 112勝 135敗 29S 防御率3.82
オールスター3回
▽ヤクルトで長年エースとして活躍。91年に引退。以後フジテレビ・ニッポン放送で解説者。95年には広岡ロッテゼネラルマネージャーのもとで投手コーチを務める。97年には古巣ヤクルトで、そして、99年にダイエーのコーチになる。通算112勝135敗29セーブ。現役時代はよく投げ、よく負けた。弱いチームに在籍していてこの成績ならがんばったほうかな。ヤクルト時代、特に関根監督の時にはエースとして活躍。尾花、内藤、高野、中本、宮本、矢野…。このメンバーなら当然か。
 04年のダイエー投手陣は昨年以上に戦力が充実。欠点を挙げるとすればリリーフかな。02年まで在籍していて活躍していたペドラザを見切ったのは大成功(巨人ではほとんど使えなかった。シーズン終盤にその兆候が見られていたのに。おまけに年俸1億とは驚いた。シーズンが始まる前、僕が指摘していたとおりだ)。メルカドが候補のようだが、オープン戦を見る限りいまいちである。実績のある岡本、篠原、2年目を迎える新垣あたりか。
 06年は、巨人投手コーチ。09年には巨人を退団して、横浜監督に就任。


左から
80年 bS7(ファーストカード)
83年 bR85
84年 bT60

◆25 スコット
ヤクルト(79〜81)
279試合 265安打 48本塁打 159打点 42盗塁 打率.262
ダイヤモンドグラブ賞2回 オールスター1回

左から
80年 bV5(ファーストカード)
80年 bP67

81年(
渡辺進青木実)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 チームは4位。打撃部門では、大杉の3位が最高。盗塁王には、青木が34盗塁で輝いた。

◆26 渡辺進
ヤクルト(71〜87)

1058試合 677安打 93本塁打 328打点 24盗塁 打率.247

左から
81年 bP23(ファーストカード)
81年 bP73

◆27 青木実
ヤクルト(76〜85)

558試合 132安打 2本塁打 26打点 79盗塁 打率.229
盗塁王

左から
81年 bP54(ファーストカード)
82年 bR8

82年(
井原慎一朗)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ヤクルトは最下位。打撃10傑では、若松の.310が最高(セ・リーグ6位)、投手10傑では、尾花の防御率3.00(セ・リーグ6位)。


◆28 井原慎一朗
ヤクルト(70〜84)

312試合 42勝 45敗 15S 防御率4.02
オールスター2回、月間MVP1回

82年 bV1(ファーストカード)

83年(
荒木大輔井本隆倉持明)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 私がヤクルトファンになったのはこの年から。ヤクルトはこの年も最下位。ただし、5位とは0.5ゲーム差で、前年よりは善戦した感がある。若松が打撃10傑2位(打率.337)。投手部門では、梶間が防御率6位(3.21)
 荒木はこの年入団し、すぐにカード化された。

◆29 荒木大輔
ヤクルト(83@〜95)
−横浜(96)
180試合 39勝 49敗 2S 防御率4.80
オールスター1回
▽この男がヤクルトに入ったもんで、私はヤクルトファンになったのだ。最初の記憶があるのは高校時代。早稲田実業でエース。ただし、勝って強かったというものではなく、池田高校と戦って大敗したのをよく覚えている。
 人気専攻だった選手も、実力をつけ、二ケタ勝利をあげてこれからというときに故障。長くリハビリ生活を送ることになってしまった。ファミスタでも、この選手が好きだからという理由で、起用し、打たれるのが分かっていても使っていたっけ(もっとも、当時のヤクルト選手は、ゲームの評価(データ)が非常に悪かった)。83年ドラフト1位。96年には、金銭トレードで、横浜へ。通算39勝49敗。引退試合は神宮球場だったっけ。04年から07年まで、西武ライオンズの投手コーチ。アメリカでもコーチ経験がある。
 古田監督の退陣決定後、一時はヤクルト監督候補にも名前があがっていた。08年からヤクルトで投手コーチ。サインは、08年4月に神宮球場でもらった。


左から
83年 bR3(ファーストカード)
83年 bP07
83年 bP12

◆30 井本隆
近鉄(73〜82)−
ヤクルト(83〜84)
320試合 81勝 75敗 8S 4.08
オールスター2回、日本シリーズ敢闘賞1回、月間MVP1回

左から
83年 bP05(ヤクルト移籍後最初のカード)
83年 bP64
83年 bR50

◆31 倉持明
ロッテ(72〜76)−クラウン(77〜78)−ロッテ(79〜82)−
ヤクルト(83)
206試合 17勝 21敗 40S 防御率3.40

左から
83年 bQ14(ファーストカード)
83年 bR93

84年(
マルカーノ宮本賢治高野光)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 ヤクルトは5位。個人成績では、若松が5位(打率.325)、尾花が9位(防御率3.45)。
 初カード化された選手は、3名。

◆32 ボビー・マルカーノ
阪急(75〜82)−
ヤクルト(83〜85)
1313試合 1418安打 232本塁打 817打点 60盗塁 打率.287
打点王1回 ベストナイン4回 ゴールデングラブ4回 オールスター5回
オールスターMVP1回

左から
84年 bP02(ヤクルト移籍後最初のカード)
84年 bR56

◆33 宮本賢治
ヤクルト(82〜96)

378試合 55勝 71敗 7S 防御率4.38

左から
84年 bP40(ファーストカード)
84年 bR41

◆34 高野光
ヤクルト(84@〜93)
−ダイエー(94)
182試合 51勝 55敗 13S 防御率4.08
オールスター1回

左から
84年 bP09(ファーストカード)
85年 bQ69
85年 bR61

85年(
広沢克己)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 杉浦、八重樫が打撃ベスト10の7位、10位にそれぞれ入る活躍を見せたものの、チームは断トツの最下位。投手成績では、梶間の10位が最高。

◆35 広沢克己
ヤクルト(85@〜94)
−巨人(95〜99)−阪神(00〜03)
1893試合 1736安打 306本塁打 985打点 78盗塁
打点王2回 勝利打点王2回 ベストナイン4回 サイクル安打1回 オールスター8回

左から
85年 bP63(ファーストカード)
85年 bR29
86年 bQ21

86年(
レオン)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 チームはまたまた最下位。大洋から移籍してきたレオンが打撃成績4位(打率.319)。投手では、高野が防御率8位(3.10)。

◆36 レオン・リー
1255試合 1436安打 268本塁打 884打点 28盗塁 打率.308
ロッテ(78〜82)―大洋(83〜85)−
ヤクルト(86〜87)
ベストナイン2回

左から
86年 bP12(ヤクルト移籍後最初のカード)
86年 bQ45
87年 bP19

87年(
ホーナー荒井幸雄)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 チームは4位。でも、セリーグで1番話題になった。シーズン途中に、ホーナー入団。規定打席不足ながら、31本塁打を記録した。打撃10傑には杉浦、荒井が9位、10位に入った。

◆37 ホーナー
ヤクルト(87)

93試合 99安打 31本塁打 73打点 0盗塁 打率.327

左から
87年 bP01(ファーストカード)
87年 bP11
87年 bP21
87年 bQ01

◆38 荒井幸雄
ヤクルト(86〜95)
−近鉄(96〜97)−横浜(98〜00)
1042試合 782安打 55本塁打 276打点 34盗塁 打率.270
新人王
▽86年ヤクルト入団。翌年の87年に新人王獲得。そういえば、88年開幕スタメンかと思っていたらベテランの杉浦だったのを思い出した。試合にもコンスタントに出場していたが、95年の稲葉入団で活躍する場が少なくなり、近鉄へ移籍。その後横浜に移って、権藤監督時代にも日本一を経験。ヤクルト時代には試合中、野村監督に頭をポカリとたたかれたことがある。95年の日本シリーズ終了後、行き先が分からないがトレードが決まっていたと週間ベースボールに載っている記事を見て私はびっくりした。社会人時代には全日本の4番を打っていたっけ。引退後はヤクルトの2軍コーチ。サインはその時にもらった。08年は、日ハムに移り、2軍打撃コーチ。10年からは巨人の2軍コーチ。

左から
87年 bR66(ファーストカード)
87年 bR71a
87年 bR71b

88年(
デシンセイハーパー八重樫幸雄池山隆寛)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 チームは5位。投手部門では、伊東が最多勝を獲得。すべてリリーフ登板であった。

◆39 ダグ・デシンセイ
ヤクルト(88)

84試合 71安打 19本塁打 44打点 1盗塁

88年 bV4(ファーストカード)
88年 bP10

◆40 テリー・ハーパー
ヤクルト(88)

10試合 5安打 2本塁打 6打点 0盗塁 打率.143

88年 bX3(ファーストカード)

◆41 八重樫幸雄
ヤクルト(70〜93)

1348試合 773安打 103本塁打 401打点 6盗塁 打率.241
▽70年に、産経アトムズ入団。大矢捕手の控え、また、代打の切り札として活躍。また、85年には、規定打席にも達し、3割をマークした。打ち方に特徴があったな。
 野村監督就任時は、この選手をファーストで起用するなんて言っていたような。
 はた山ハッチ(現 やくみつる)の漫画で、よくパスボールをする選手という扱いになっていたが、私が思うにはそれほど気にならなかった。
 サインは野村監督時代(98年)に、神宮球場横でもらった。


左から
88年 bP21(ファーストカード)
88年 bQ13

(参考)
78年 bネし(中日木俣を紹介したカードには八重樫が写っている)

◆42 池山隆寛
ヤクルト(84〜02)

1784試合 1521安打 304本塁打 898打点 108盗塁 打率.262
ベストナイン5回 ゴールデングラブ1回 オールスター7回 サイクル安打1回
▽残念ながら2002年で引退、解説者になる。彼のホームランには記憶に残っているものが多い。2002年シーズン始めに巨人の條辺から打った3ランは忘れないよ。
 入団は84年、レギュラーになったのは87年。それまでのヤクルトのショートは水谷、渋井だった。88年から92年まで、連続30本以上のホームランを記録。三振も多かったが、思い切り振り切るバッティングフォームにファンは酔いしれた。
 関根監督時代に自由に野球をできたことで、大選手に成長したんだと思う。野村監督の1年目には、チームバッティングといいながらも、同僚広沢とともに3割を記録した(開幕は8番ショートだったけどね、シーズン終盤はクリーンナップに戻っていた)。その後、ヤクルトの黄金時代を築いた。94年以降は怪我も多く、満足のいくシーズンを送ることができなくなったが、それでも、95年、97年の優勝時には貢献した。01年のヤクルト優勝時にはもう、サードのレギュラーは岩村になっていたが、ベンチから盛んに声援を送る姿がテレビで映し出されていた。
 00年のシーズン中盤、池山は2軍にいた。怪我をしていたわけではなく、監督が若手にチャンスを与えたためだったかと思う。私は池山を見に、埼玉の戸田に行った。試合はデーゲームであり、スタメンだった池山は、7回の裏で試合途中にも関わらず荷物をまとめて帰ろうとしていた。そこへ、おじさんが池山にサインを求めると、丁寧に書いてもらっていた。私もこのとき初めて中学時代から憧れていた池山にサインをもらった。当然、そのサインをもらったボールは殿堂入り。引退試合は感動したな。カードは全てカルビー。
 06年から楽天の1軍打撃コーチ。11年からはヤクルトの2軍打撃コーチ就任。


左から
88年 bP61(ファーストカード)
88年 bQ10
89年 bP0

89年(
長嶋一茂伊東昭光栗山英樹パリッシュ)〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
 チームは4位。個人タイトル部門では、パリッシュが本塁打王、篠が新人王をそれぞれ獲得。投手成績では、内藤、加藤が7位、8位になっている。
 88年に最多勝を獲得した伊東は、この年に初めてカード化された。

◆43 長嶋一茂
ヤクルト(88@〜92)
−巨人(93〜96)
384試合 161安打 18本塁打 82打点 8盗塁 打率.210

左から
89年 bP9(ファーストカード)
89年 bT5

◆44 伊東昭光
ヤクルト(86@〜98)

325試合 87勝 76敗 21S 防御率4.01
最多勝1回 カムバック賞1回 オールスター1回
▽86年ドラフト1位でヤクルト入団。87年には14勝を記録し、ヤクルトのエースへ急成長した。88年には、18勝をあげ、最多勝獲得。ただ、その年は、よく勝っている場面でリリーフで登板し、同点になるが、味方の援護で勝利投手になったことが、何度かあったような。それから、吉村の打球を右手で止め(後に骨折と分かる)、ホームゲッツーを完成させたこともあった。また、階段から転んで骨折し、シーズンを棒に振ったこともあった。
 サインはコーチ時代にもらった。05年は、1軍投手コーチ。06年はヘッドコーチも兼ねる。古田監督兼選手が試合に出場しているときは監督の役割を任されていた。


左から
89年 bW3(ファーストカード)
89年 bQ52

◆45 栗山英樹
ヤクルト(84〜90)

494試合 336安打 7本塁打 67打点 23盗塁
ゴールデングラブ賞1回

左から
89年 bP03(ファーストカード)
89年 bP52
89年 bQ49(エラーカード)
89年 bR21

◆46 ラリー・パリッシュ
ヤクルト(89)
−阪神(90)
235試合 227安打 70本塁打 183打点 2盗塁
本塁打王1回 ベストナイン1回 オールスター1回

左から
89年 bP30(ファーストカード)

89年 bQ65 

89年 bR15(エラーカード)
89年 bR72


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