2004年版を考察
◆2004年のカード事情
この年は、第3弾まで発行された。また、通番はbPから228まで、その他、開幕戦カードや1stホームランカードなど、ファンを楽しませてくれるようなシリーズが例年同様発行された。さらに、この年からは、なんと、インターネットで、プロ野球チップスが発売された。しかも、そのインターネットで購入したプロ野球チップスでしか出現しない、インサートカードも発行されたのだ。だから、それについては別トピックで紹介するとする。
まぁ、インターネット販売分でしか出現しないカードが作られたということは、はっきりいって、子供の遊びではなくなったってことだな。
・2004年に発行されたカードの種類(インターネット限定のカードは除く)
第1弾 レギュラーカード(bP〜72)
月間MVPカード(M1〜24)
日本シリーズカード(N1〜9)
プレイヤー オブ グローリーカード(G1〜25)
チェックリスト(C1〜4)
第2弾 レギュラーカード(bV3〜156)
開幕戦カード(OP1〜6)
1stHOMERUN カード(HR1〜12)
プレイヤー オブ グローリーカード(G26)
スターカード(S1〜24)
チェックリスト(C5〜8)
第3弾 レギュラーカード(bP57〜228)
オールスターカード(AS1〜22)
スターカード(S25〜48)
チェックリスト(C9〜12)
・第1弾
◆第1弾 レギュラーカード(bP〜72)
昨年の順位通り、パリーグの覇者ダイエーから西武、近鉄、ロッテ…と続く。各球団6枚ずつ計84枚が発行された。また、各チームの選手の順番は背番号順。第1弾は、他にもいろんなシリーズが発行されているんだけれど、この通番のあるものが、各チーム6枚というのはなんだか少ない気がする。でも、私は各球団6枚しか発行しない、この微妙な数が好きだ。毎年全選手をカード化するBBMとは違って、1軍でそれなりに活躍する選手しかカード化しないほうが良い。
左から
bP 柴原洋(ダイエー) (裏面)
bQ 城島健司(ダイエー)
◆月間MVPカード(M1〜24)
新設。2003年の月間MVP選手をカード化したシリーズ。面白いのは、カードに記された文字。弥生とか水無月とかの字が使われているのはなんだか違和感があるね。@3・4月A5月B6月C7月D8月E9月で、それぞれセ・パ2名ずつ、4名がカード化されているんで、合計24枚。これからも発行されていくだろうなぁって思っていたんだけれど、このシリーズが発行されたのは、この年のみ。また、昨シーズン阪神に入団して活躍した伊良部は、この年に初めて阪神のカードが発行された(2003年には1枚も出されなかった)。
左から
M−7 伊良部秀輝(阪神) 5月セ・リーグ月間MVP 投手 (裏面)
M−13 新垣渚(ダイエー)7月パ・リーグ月間MVP 投手
M−23 平井正史(中日) 9月パ・リーグ月間MVP 投手
左から
M−12 高橋由伸(巨人)6月セ・リーグ月間MVP 野手 (裏面)
M−14 ブラウン(オリックス)7月パ・リーグ月間MVP 野手
m−20 シーツ(広島)8月セ・リーグ月間MVP 野手
◆日本シリーズカード(N1〜9)
2003年の日本シリーズ(阪神対ダイエー)のハイライトシーンの写真が使われている。03年の日本シリーズは、本拠地開催のチームが勝ったため非常に盛り上がった戦いになった。おまけに、阪神がシリーズ史上初、2試合連続サヨナラ勝ち(第3、第4戦)。最終的にはダイエーの4勝3敗で制覇。MVPには、2試合2勝の杉内が選ばれた。
左から
N−4 金本知憲(阪神)第4戦10回裏サヨナラ本塁打を放つ (裏面)
N−7 和田毅(ダイエー)第7戦2失点完投で胴上げ投手
N−8 杉内俊哉(ダイエー)2試合 15回 自責点1 率0.60
◆プレイヤー オブ グローリーカード(G1〜25)
2003年のタイトルホルダー及びベストナインに選出された選手のみで構成されたシリーズ。03年以前、もしくは、05年以後にこの名前は使われていない(素直にタイトルホルダーカードって名前が使用されている。なぜ、04年だけ、グローリーカードなんて名前にしたのかは不明)。特記事項は、@青版と黒版という2種類があること。Aローズ(巨人)も該当するのだが、ユニフォームが間に合わず、第2弾で追加されるということ。
@については、出現率が異なっていて、このシリーズのカードは、通常のカード(レギュラーカード他)よりも、もともと低いのであるが、黒版はもっと低い。
・出現率 レギュラーカード他 > G(青版) > G(黒版)
全部で25枚。お金に余裕があれば、すべてのカードの青版、黒版の2パターン欲しいのだが、そこまでの余裕が私にはない。
左から
G−5 小笠原道大(日ハム)青版 (裏面)
G−5 小笠原道大(日ハム)黒版
左から
G−21 アリアス(阪神)青版 (裏面)
G−21 アリアス(阪神)黒版
◆チェックリスト(C1〜4)
第1弾で発行されたカードのリストが掲載されているカード。表面は、昨シーズンのサヨナラ安打(本塁打を含む)の場面の写真が使われている。特に、横浜・小田嶋選手は、このカードが唯一のカードとなっている(2010年巨人に在籍中。今後、大活躍すれば、再びカード化されるんだけれど…)。
左から
C−1 小田嶋正邦(横浜) 03年7月18日(対巨人)代打サヨナラ満塁打を放つ
C−2 新井貴浩(広島) 03年6月10日(対横浜)サヨナラ安打を放つ
C−3 磯部公一(近鉄) 03年6月7日(対西武)サヨナラ本塁打を放つ
C−4 堀幸一(ロッテ) 03年4月20日(対オリックス)サヨナラ本塁打を放つ
・第2弾
◆第2弾 レギュラーカード(bV3〜156)
第2弾の通番カードは、84枚発行されている。毎回、どんな選手を紹介するか、迷うし、そろそろネタも尽きてしまっている訳だが、ここでは、写真が横向きのカードを選んで掲載しようと思う。写真として、どうしても横長のトリミングがいい時にはカードだって横長にしなきゃ!
ちなみに、この第2弾では、84枚中8枚が横向きの写真を使用してカードが作られていた。
渡辺俊介のように、アンダーハンドスローには横長のトリミングが良い。
左から
bW5 豊田清(西武)
bX7 渡辺俊介(ロッテ)
bP20 赤星憲広(阪神)
bP27 川岸強(中日)ファーストカード
左から
bP33 ローズ(巨人)
bP44 シーツ(広島)
bP46 永川勝浩(広島)
bP54 佐々木主浩(横浜)
◆開幕戦カード(OP1〜6)
03年にも、開幕戦カード(OP−)が、発行されていた。その時は、各球団の先発投手、4番打者が選ばれ、合計24枚が発行された。今回は、1ゲームで1枚、つまり、セ・パ3試合ずつ、6ゲームだから6枚の発行にとどまる。6枚のカードのうち、5枚は打者。1枚だけ投手。
02年は、04年と同様、6枚の発行。
左から
OP−3 北川博敏(近鉄)「初の開幕スタメンで4打数4安打の大暴れ」 (裏面)
OP−6 ベバリン(ヤクルト)「8回5安打1失点の好投を見せた」
◆1stHOMERUN カード(HR1〜12)
新設シリーズ。各球団、チームで最初に本塁打を放った選手12名に照準を当てて発行されたシリーズ。面白い企画だ。で、想定外の選手が一人、ヤクルト・ベバリン。投手でありながら、チーム最初の本塁打放った。ヤクルトでいえば、古田、ラミレス、鈴木健あたりが予想されたんだろうが…。こちらのコーナーも(投手なのにバッティングの写真が使用されている選手)。
ちなみに、元木(巨人)は、この年、2本塁打。また、新庄(日ハム)のチーム第1号本塁打は、自身日本球界復帰第1号本塁打でもあった。
左から
HR−1 バルデス(ダイエー) (裏面)
HR−5 SHINJO(日ハム)
HR−10 ベバリン(ヤクルト)
◆プレイヤー オブ グローリーカード(G26)
ローズは、04年から巨人に移籍。前年まで近鉄にいたため、ユニフォームが間に合わず、第1弾では発行できなかった。でも、春季キャンプだって、オープン戦だってあったのに間に合わなかったのかなぁ? 3月末発売だと…(逆算して計算してみると)…、2月中旬に選手の写真を撮影、2月下旬に選手選考、3月上旬にコメントを考案、3月中旬に印刷…。やっぱり、厳しいかな。
G−26 ローズ(巨人) (裏面)
◆スターカード(S1〜24)
背景が緑色で白文字のもの(緑版)と、背景が黒で赤文字のもの(黒版)とがある。後者の方が、出現率が低く、貴重とされている。ただ、私は第1弾同様、どちらか手に入ればそれでよしとしている。
第1弾のプレイヤー オブ グローリーカードも2バージョンあったが、こちらは見分けにくかった。今回は文字で見分けられたから、改善されたんだね。
それと、各球団2枚ずつ発行されているんだけれど、野手、投手1名ずつだとバランスがいいのに、2枚とも打者、2枚とも投手(今回はなかった)とかは何となく残念。
左から
S−9 SHINJO(日ハム)(黒版) (裏面)
S−9 SHINJO(日ハム)(緑版)
左から
S−18 高橋由伸(巨人)(黒版)
S−18 高橋由伸(巨人)(緑版)
S−2 和田毅(ダイエー)(黒版)
S−2 和田毅(ダイエー)(緑版)
◆チェックリスト(C5〜8)
第2弾で発行されたカードのリストが掲載されているカード。第1弾、第2弾のカードの写真を見て、「各球団1名ずつ選出されてカードになるんだなぁっ」って気付いた。
そういえば、98年に発行されたチェックリストカードは、出現率が非常に低かったんだけれど、04年はどうなんだろう。通番のカードよりは低いと思うんだが…。
左から
C−5 村松有人(オリックス)「今シーズン第1号の満塁本塁打を放った」
C−6 馬原孝浩(ダイエー)「プロ初登板初勝利」
C−7 金本知憲(阪神)「金本は3安打3打点2盗塁の大活躍」
C−8 立浪和義(中日)「延長11回立浪のサヨナラ打で、中日は開幕3連勝」
・第3弾
◆第3弾 レギュラーカード(bP57〜228)
通番カードは全部で72枚が発行された。第2弾でも記述したが、選手を紹介するネタがない。そこで、今回は、ユニフォームに着目。ビジターユニフォームを着ている選手を探して紹介しよう。で、探したら3枚あった。72枚中3枚だから、思ったより少ないね。
左から
bP74 北川博敏(近鉄)
bP93 藪恵壹(阪神)
bQ05 清原和博(巨人)
◆オールスターカード(AS1〜22)
これまでも、オールスター戦出場選手のシリーズはあったが、今回は、全選手ではなく、ファン投票選出選手がカードになった。
ここでは、ファン投票選出1回目の選手を紹介する。
左から
AS−1 岩隈久志(近鉄) パ・先発投手 (裏面)
AS−4 五十嵐亮太(ヤクルト) セ・中継ぎ投手
AS−7 阿部慎之助(巨人) セ・捕手
左から
AS−8 松中信彦(ダイエー) パ・一塁手
AS−14 川ア宗則(ダイエー) パ・遊撃手
AS−20 和田一浩(西武) パ・外野手
AS−22 ズレータ(ダイエー) パ・DH
◆スターカード(S25〜48)
第2弾のスターカードの続き。各球団2名ずつ、合計24枚が発行された。で、カードの色の変更がなされた。第2弾では、緑版、黒版だったが、第3弾では、青版、黒版になった。黒版のほうが出現率が低いということは継続されている。
左から
S−41 清原和博(巨人)(黒版)
S−41 清原和博(巨人)(青版)
S−30 岩隈久志(近鉄)(黒版)
S−30 岩隈久志(近鉄)(青版)
◆チェックリスト(C9〜12)
2004年は、チェックリストカードを全て紹介してしまった。他より優遇しちゃい過ぎたかも、第3弾カードは4枚発行された。
左から
C−9 川島亮(ヤクルト)「新人完投勝利一番乗りを果たした」
C−10 和田一浩(西武)「延長10回決勝満塁弾で通算100号達成」
C−11 清原和博(巨人)「史上31人目の通算2000本安打を達成した」
C−12 セギノール(日ハム)「今シーズン2度目の左右両打席本塁打」
◆2004年シーズンを振り返って
◆2004年版カード収集について
コンプリートまでは、あと1枚となっていた(インターネット限定カードのAP−2松坂大輔)が、2012年の春に入手。約10年かかってしまった。
◆その他のトピックス
2004年の詳細リスト
2004年ファーストカードを追え
2004年の景品
2004年の出現カード数
2004年インターネット限定カード
2004年球場配布カード
プロ野球カードを語るへ
トップページへ
newpage2002-5.htmlへのリンク